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スキルス胃がんにも栄養療法は有効!治療には条件があるから気を付けて


ご訪問いただき、誠にありがとうございます。元介護福祉士で栄養カウンセラー(認定ONP)のあんどうちえです。

私は医師ではないので、スキルス胃がんの治療に関しては詳細を語れません。しかし、亡くなった父の変化を見て、状態や治療方法に関係なく、栄養がいかに大切かということだけは理解できました。

スキルス胃がんにも栄養療法(オーソモレキュラー)は有効です。しかし、治療をするには条件があるので、実体験をもとに記しておきます。

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スキルス胃がんについて

医療従事者でなくても、スキルス胃がんによる生存率が低いことはご存じの方が多いと思います。スキルス胃がんは他のがんとはちょっと違うという認識でしょうか。

情報が少ないので、本人も家族も不安が大きいと思います。父が亡くなる間際になって見つけたNPO法人希望の会の『もしかしたらスキルス胃がん』がとてもわかりやすいので、ぜひお読みになってみてください。

しかし、がんはがんです。どんながんであっても、治ることは絶対にありません。なぜなら、健康な人の体でもがん細胞は作られているからです。増殖するほど体が弱っているか、抑えられる力があるかだけの違いしかありません。がんと診断されたら、そのがん細胞をいかにおとなしくさせるかがキーポイントといえます。寛解という状態に持ち込むしかないのです。

スキルス胃がんは、バリウム検査や内視鏡検査では見つけにくいという厄介ながんで、見つかった時にはステージ4という方が多いです。実際に、父もそうでした。肝臓への転移も見られたため、手術もできませんでした。

他のがんに比べると進行度が速く、お先真っ暗のような印象を受けますが、為す術がないというわけではありません。生存率は低くても、告知された後でもやれることはいくらでもあります。

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スキルス胃がんと栄養療法(オーソモレキュラー)

以前にも書いた通り、父が告知を受けた時点では栄養療法(オーソモレキュラー)を無理強いはしませんでした。しかし、今は後悔をしております。既に栄養状態が思わしくなかったので、同時進行させていれば治療に耐えられたからです。

参照ホリスティック医学入門について

治らない確率の方が圧倒的に高いですが、死期は伸ばせました。親は先に逝くものだと理解できている私や妹はともかく、姪や甥(父から見て孫)たちにクッションを与えることができただろうと思うのです。

栄養療法(オーソモレキュラー)を取り入れる時期

スキルス胃がんの治療において、栄養療法(オーソモレキュラー)は代替医療の一つ。これだけでがんを寛解することは不可能に近いです。しかし、スキルス胃がんの治療に栄養療法(オーソモレキュラー)を取り入れるつもりであるならば、告知された時に始めてください。告知された時点で体にある栄養はだいぶ失われているので、同時進行した方がメインの治療を底上げできます。

がん治療のメインは「手術」「化学療法(抗がん剤治療)」「放射線治療」が主ですが、それを乗り越えるためにはどうしても栄養が必要です。栄養が不足していると体が治療に耐えられないため、腫瘍マーカーが下がっても命取りになってしまいます。

アルブミン
2018.4 4.0g/dl
2018.5 3.8g/dl
2018.6 3.2g/dl
2018.7 2.7g/dl

栄養を見るデータはいくつかあるのですが、私が注目していたのはアルブミンという数値です。栄養療法(オーソモレキュラー)では、総たんぱくと同じくらい重要視されるたんぱく質の指標となっています。アルブミンは栄養素や薬の運搬に必要な成分で、がんや肝臓の悪化で数値が低くなりやすいです。

アルブミンは4.5〜5.0g/dlほどはほしいところですが、父は告知の時点で4.0g/dlと低かったので、この時点でアミノ酸は必須の状態でした。1クール目は軽い副作用だけで済みましたが、2クール目から3クール目にかけては重い副作用が出るようになりました。

がん細胞はものすごいスピードで栄養素を奪っていくので、それ以上に補充が必要なわけですが、スキルス胃がんでは食べ物が受け付けにくくなるため、栄養療法(オーソモレキュラー)を取り入れるなら1日でも早い方がいいのです。

数値が下がってからでは手遅れ

前述のホリスティック医学を提唱する帯津医師は、『ホリスティック医学入門ーがん治療に残された無限の可能性』のなかでこのように書かれています。

ガンには個性があって、それぞれが予期せぬ方向に動くのですから、マニュアルなどつくれるはずがないのです。

治療薬はどんどんいいものが開発されていますが、100%の効き目はありません。末期の状態で寛解する方もいれば、早期発見でも命を落としてしまう方もいます。

父が告知を受けた時、「俺はまだ死ぬつもりはない」と話していました。この時点で栄養療法(オーソモレキュラー)を取り入れていれば、体はもう少し耐えてくれたでしょう。

でも、数値が下がってからでは手遅れです。父が栄養療法(オーソモレキュラー)と高濃度ビタミンC点滴療法を取り入れたのは、6月のデータを見てからでした。この時、水様便が止まらず、体重も60kg台から40kg台まで落ちていました。

栄養療法(オーソモレキュラー)と高濃度ビタミンC点滴療法を始めた時は奇跡的に食欲も復活し、体も楽になりかけていましたが、そう簡単に栄養状態は改善されませんでした。

実は、栄養療法で栄養状態の数値改善が顕著になるのは3カ月くらいたってからです。がんという特殊な状況においては、もっと時間がかかります。うれしいことに、主治医のもとで検査した腫瘍マーカーも栄養療法クリニックで行った尿中ジアセチルスペルミン検査によるがんの数値も下がっていたのですが、体の方が持ちませんでした。

高濃度ビタミンC点滴療法について

がん治療における高濃度ビタミンC点滴療法は、簡単に説明するといかのイラストのようになっています。好物のブドウ糖に似ているビタミンCをがん細胞に与え、自滅させるのが狙いです。

高濃度ビタミンC点滴療法は保険が使えません。がん保険の対象外でもあるので、金銭的な余裕がないと取り入れられないという欠点があります。また、本人に1回の尿量や1日の排尿回数をリスニングして、家族が見極めないと命取りになる可能性があります。

点滴のし始めから1カ月くらいは父にも良い変化があったのですが、始めるには少し遅すぎたため、亡くなる2カ月前には腹水がたまりはじめました。利尿剤で排尿ができる時はいいのですが、それが難しくなった時点でやめるという選択肢が必要です。

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スキルス胃がん治療に栄養療法を取り入れる時の注意点

栄養療法(オーソモレキュラー)のみならず、一般的ながん治療やその他の代替医療についても言えることなのですが、どんな治療を選ぶにしても本人の意思で決定させることが大切です。これは、私が介護福祉士として働いていた頃に導き出した答えでもあります。

治療というのはいつまで続くかわかりません。長期戦かもしれませんし、短期戦かもしれません。本人の死後、家族は何かしらの後悔に襲われます。これは、本人の意思で決定させても、家族の意思で決定しても起こってしまうのです。

しかし、本人が納得できない治療を家族が無理強いしたら、心の中に「あの時、あの治療をさせなければ……」というしこりが残ってしまいます。これで苦しんでいる家族をたくさん見てきました。

がん治療にはたくさんの選択肢があります。手術、化学療法、放射線治療、代替医療、民間療法、瞑想(めいそう)……。一般的な治療から怪しいものまで、挙げたらキリがありません。寛解するかどうかは医師にもわからないのだから、本人の納得できるものを取り入れたらいいのです()。

我が家では、全て父に決定を委ねました。告知当初から栄養療法(オーソモレキュラー)を受けさせなかったことに後悔はあるものの、本人が納得できないものを無理強いしたら、父の死後に自分自身が苦しめられることがわかっていたからです。セカンドオピニオンをするか否か、治療を中止するか否か、一つ一つを父に確認して治療を進めてきました。

スキルス胃がんは特殊だと言われていますが、がん治療全般において確実な治療法が存在しないのだから、良いと言われている治療法であっても、やるかやらないかは本人が決定するのが一番です。だからといって、黙っている必要はありません。こちらの考えもしっかりと伝える必要があります。それを聞いてもらった上で、本人に決定させるのです。

我が家で栄養療法(オーソモレキュラー)を導入した経緯はこちらで書いた通りですが、父が亡くなるまで全ての決定権は父にありました。息を引き取る30分前まで意識があり、意思疎通もできたので、父は「酸素を外してほしい」「酸素濃度の測定器を外してほしい」と意思表示をしていました。

おかげで、「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」といった心残りはありません。治療を始めてからはすったもんだもありましたけど、家族の名前をひとりひとり呼び、「もう終わり」と言って眠るように息を引き取ったので、心残りはほとんどありませんでした。

がん治療は一筋縄ではいきません。亡くなった後のことも視野に入れて、本人に決定権を持たせるということだけは忘れないようにしてください。

この記事のまとめ

  • スキルス胃がんの治療に栄養療法(オーソモレキュラー)を取り入れるならば、告知を受けた時点で同時進行させるのがベター。
  • 栄養面の数値が下がってから導入しても、あまりいい効果は見られない。スキルス胃がんの進行は想像以上に速い。
  • 本人の死後も自分たちの人生は続いていくのだから、本人の死後に大きな後悔を抱えないためにも、栄養療法(オーソモレキュラー)に限らず、全ての治療の決定権は本人に委ねる必要がある。

※他の治療等を受け入れず、「これさえやっていれば治ります」というような怪しい治療法や宗教などに心を奪われてしまった場合は、しっかりと元の道に戻してあげる必要があります。

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