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ヘム鉄ではフェリチンが上がらないからフェロケルに変える?バカなまねはやめましょう


ご訪問いただき、誠にありがとうございます。元介護福祉士で栄養カウンセラー(認定ONP)のあんどうちえです。

栄養療法(オーソモレキュラー)では吸収率が良いヘム鉄を使いますが、なかなかフェリチンが上がらないからといって勝手にフェロケル(アミノ酸キレート鉄)に変えてしまうという方がいます。

フェロケルをゴリ押しする医師やカウンセラーがいるのは確かですが、体調を整えたいならバカなまねはやめておきましょう。

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ヘム鉄でフェリチンが上がらない理由

栄養療法(オーソモレキュラー)で言うところのフェリチンの値は、肝臓・脾臓(ひぞう)・骨髄・腸などに貯蔵される鉄の量です。

体内で真っ先に鉄が使われるのは赤血球なので、他の数値が上がってこないとフェリチンの値は上がっていきません。特に、有経女性(生理のある女性)は、月に一度は大量に鉄が排出されてしまうため、フェリチンの上がり方は緩やかです。

鉄をお金に例えると、貯蔵鉄は貯金のようなものなので、生活費(赤血球における鉄の利用)がカツカツであればたまらないのは当然のことなのです。

栄養療法(オーソモレキュラー)では、主に以下の数値を見て隠れ貧血を疑います。

  • ヘモグロビン
  • 血清鉄
  • UIBC
  • MCV
  • MCHC
  • 網状赤血球
  • フェリチン

これらは、鉄以外の栄養素が欠乏しても上昇したり低下したりします。

参照隠れ貧血の原因

隠れ貧血が改善しないのは、ヘム鉄のせいではなく、他の栄養素が不足しているということも大いに考えられます。木を見て森を見ずでは、体調の改善は見込めません。

栄養療法(オーソモレキュラー)では、隠れ貧血を起こしている原因を血液検査データで探りながら治療をするため、時にはヘム鉄を中止して他のアプローチをすることもあります。勝手にサプリメントを変えてしまうと、遠回りすることになりかねません。

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フェロケルの問題点

栄養療法(オーソモレキュラー)では、貯蔵鉄ということで考えれば、男性なら100ng/mL、女性なら80ng/mLくらいのフェリチンの値を目指します。

フェロケルは、フェリチンの値を簡単に上げてくれる夢のような(?)サプリメントです。食材から摂取できる非ヘム鉄は高が知れている量で、吸収率も悪いため、過剰になる危険性がありません。しかし、非ヘム鉄をキレートしているフェロケルは、吸収率が高すぎるために鉄過剰になりやすいです。

上記の絵は、以前に見せていただいた“小腸のじゅう毛の先にこびりついてしまった鉄”の様子です。

一般的な血液検査データの診断では、フェリチンの上昇は炎症・悪性腫瘍(ガン)・糖尿病・肝障害・鉄過剰などの指標となっています。つまり、フェリチンだけが異常に上がっていて、他の数値が改善していないのであれば、体に異常が起こっている可能性の方が高いのです。

腸内環境の悪化

フェロケルの摂取によって鉄過剰が起こると、腸内環境の悪化につながります。

人間にとって重要な役割を果たす鉄は、他の生き物にとっても重要なミネラルです。腸内に住む細菌もこれを必要とするため、鉄過剰の状態では悪玉菌が活発になってしまいます。

悪玉菌が活発になれば、腸のシステムが崩れるので、他の栄養素の吸収が阻害されます。便秘や下痢を繰り返すようになれば、どんなに食事に気を遣っても、サプリメントを飲んでも、体に必要な栄養素として使われることなく排出されてしまいます。

独断でフェロケルに変更してしまうと、結果的には他の数値を下げてしまうことにもつながります。体調の改善するまでのスパンは、人によって千差万別です。1年で良くなる人もいれば、5年くらいかかってしまう人もいます。現状の変化が乏しくても、焦らないことが大切です。

活性酸素の増加

無理に鉄を体に入れることによって鉄過剰になると、活性酸素の増加にもつながります。

女性なら詳しい方もいると思いますが、活性酸素は体のサビとも言われており、良く知られているのがシミやソバカスです。しかし、それ以上に怖いのが、ガンや心筋梗塞といった死に至る恐れのある病気になってしまうことではないでしょうか。

活性酸素が増加すると、私たちが生きる上でなくてはならない細胞が傷つけられます。細胞が傷つくということは、何らかの理由で細菌やウィルスが体に入ってきた時、あるいは何かの病気になってしまった時に、闘うだけの余力が少なくなるということです。

鉄は体にとって重要なミネラルですが、不自然な形で体内に入り込んでしまうと、たちまち悪へと変貌します。自然の形で入ってきた鉄であれば、体内システムが吸収する量を調節してくれるのですが、フェロケルではそれができません。

この記事のまとめ

  • ヘム鉄を使用してもフェリチンが上がらないのは、赤血球に回す鉄が不足しているからである。また、鉄以外の栄養素が不足していることも関係している。フェリチンが上がってくるのは最後である。
  • フェロケルは必要以上に鉄を吸収してしまうため、悪玉菌の餌になりやすい。結果的に腸内環境の悪化を促進してしまい、他の栄養素の吸収も阻害してしまう。
  • フェロケルによって鉄過剰を引き起こすと、活性酸素の増加にもつながる。活性酸素が増加すると細胞を傷つけるため、細菌やウィルスなどによって異常が起きた時に闘う余力がなくなる。
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