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キレート鉄サプリは今すぐやめて!鉄の種類と不調の原因を理解しよう


ご訪問いただき、誠にありがとうございます。元介護福祉士で栄養カウンセラー(認定ONP)のあんどうちえです。

オーソモレキュラー療法(栄養療法)では重要視される鉄ですが、「体調が良くなるなら飲もう!」と自己流で使っても良くはなりません。

誤った判断で飲み続けると、「肝機能障害」「腸内環境の悪化」「活性酸素の発生」などが起こり、知らない医師が血液検査データを見たら大変な病気と間違う可能性も高いです。

鉄の種類をしっかりと理解して、まずは食生活を改善していきましょう。

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鉄の種類

現在、鉄には3つの種類があります。

  • ヘム鉄
  • 非ヘム鉄
  • キレート鉄

鉄がどのような働きをするかは、こちらのサイトをご覧ください。

ヘム鉄

動物性の食品に含まれるのがヘム鉄です。肉や魚の肝臓に多く含まれるため、昔から「貧血にはレバーを」と聞いたことがあると思います。

吸収率は10〜25%くらいで、非ヘム鉄の約5倍となっています。胃粘膜や胃壁を荒らさないという特徴があります。

鉄の吸収を阻害する「タンニン(コーヒー、お茶などに含む)」「フィチン酸(玄米、未精製の穀類、豆類などに含む)」「シュウ酸(野菜に含まれる灰汁)」による吸収障害も起こりにくいです。

積極的に摂取したい食品
  • 牛肉(赤身)
  • 豚肉
  • レバーやハツなど(牛、豚、鶏)
  • 赤身の魚(マグロ、カツオなど)
  • 内蔵も食べられる魚(イワシ、サンマ、アユなど)
  • その他(羊、馬、イノシシ、シカ、カモなど)

食品から摂取できる量は限られていますが、吸収や効果を高める他のミネラル(亜鉛、銅、セレン、マンガンなど)も一緒に含まれるので、食べ物を変えるだけでも体への変化は現れやすいです。

ヘム鉄のサプリメントを使用する時は、吸収や効果を高める他のミネラルも含んでいるかを確かめる必要があります。肉や魚(動物性たんぱく質)を増やし、ビタミンCも一緒に摂取すると利用率が上がります。

非ヘム鉄

植物性の食品や一部の動物性食品(貝類、卵など)に含まれるのが非ヘム鉄です。ほうれん草や小松菜や乾燥ひじきなどに多く、食べ過ぎると体調が悪くなる方もいます。

ただし、植物性の食品を200gや300gといった量で摂取する人はまれなので、意識しすぎるのはやめましょう。適量を食べていれば問題は起こりません。

非ヘム鉄の吸収率は2〜5%と低いのですが、以下のものをプラスすることで吸収率が上がります。

  • ビタミンC
  • 酸味のあるもの(酢、かんきつ類、梅干しなど)
  • 肉や魚(動物性たんぱく質)
鉄剤と非ヘム鉄サプリメント

貧血の方に処方される鉄剤は非ヘム鉄です。また、ヘム鉄と書かれていないサプリメントや鉄入りのお菓子・ドリンク類も非ヘム鉄を含んでいます。これらを常用していると、胃や腸に不調が起こります。処方された鉄剤の場合は医師に伝えて中止してもらい、サプリメント類を摂取している場合はすぐにやめてください。

キレート鉄

キレート鉄は人工的に作られた鉄のことで、非ヘム鉄を吸収させやすいように加工してあります。元は非ヘム鉄なので、鉄剤や非ヘム鉄サプリメントで体調が悪くなる方の場合は、同じように体調を悪化させてしまいます。

食品から摂取するヘム鉄や非ヘム鉄は、体が必要か不必要かを判断してコントロールしてくれます。吸収できない鉄は、便・尿・汗などに混じって排出されてしまいます。しかし、キレート鉄はたまっていくだけで、体の外に排出されないのです。

赤血球に使われなかった鉄は、貯蔵鉄として体に蓄えられます。血液検査データではフェリチンという値で調べられますが、鉄が蓄えられるだけで全く赤血球に使われなかった場合は、フェリチンの値だけがグンと上がってしまいます。

フェリチンが高すぎる場合は、ガンと間違われる可能性もあります。知らない医師がデータを見たら、精密検査をさせられるかもしれません。

医師の診断に基づいて調整して飲んでいる分には問題ないかもしれませんが、血液検査データの読めない方が自己流で飲んでいる場合は注意が必要です。不調の原因を読み取れないのであれば、飲むのはやめておきましょう。

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鉄欠乏の原因

健康診断や簡単な血液検査では、ヘモグロビンの値で貧血の診断をされます。私も、冷え性や月経時のふらつきがあったにもかかわらず、「貧血はありませんね。むしろ、血が濃すぎるくらいかもしれません」と言われたことがあります。

しかし、今は隠れ貧血(鉄欠乏性貧血)が問題になっています。貧血ではないと言われていても、以下のような不調があるなら隠れ貧血の可能性が高いです。

  • 動悸(どうき)
  • めまい、たちくらみ
  • 頭痛(低気圧頭痛も含む)
  • 肩こり
  • アザが治りにくい
  • 爪の変形、割れやすい
  • 歯茎の出血
  • 冷え性(夏の冷房による冷えも含む)
  • 皮膚や粘膜のトラブル(シミ、しわ、たるみ、のどの不快感など)
  • 抜け毛
  • イライラする
  • やる気が出ない

など

詳しくは「もしかして鉄不足?」をチェック

これらの不調を起こす原因は、鉄以外にもあります。

  • たんぱく質
  • 葉酸
  • ビタミンB6
  • ビタミンB12
  • ビタミンA
  • ビタミンE
  • コレステロール

これらが不足した状態だと、どんなに鉄を補充しても体調は良くならないのです。糖質の過剰摂取が起こす不調とも似ているため、何が原因なのかを知る必要があります。

ピロリ菌が邪魔をして、口にした栄養素を吸収できていないという可能性もあります。

「隠れ貧血はフェリチンの測定でわかる」と思われている方も多いですが、フェリチンの数値だけが上がっても、それ以外の鉄欠乏を示す数値が悪ければ、隠れ貧血から逃れられません。

関連記事胃腸の不調

この記事のまとめ

  • 動物性食品に含まれるヘム鉄は吸収率が高く、他のミネラルやたんぱく質も一緒に摂取できる。ヘム鉄のサプリメントを使用する時は、吸収率を高めるミネラルが含まれるかを確かめて使用する。
  • 植物性食品と一部の動物性食品(貝類、卵)に含まれる非ヘム鉄は、ヘム鉄に比べると吸収率が低い。「ビタミンC」「酸味のあるもの」「肉・魚」と一緒に摂取すると、吸収率を高められる。鉄剤・非ヘム鉄サプリメント・鉄入りの加工食品は、胃腸に不調を起こしやすい。
  • キレート鉄のサプリメントに含まれる鉄は非ヘム鉄である。吸収が良すぎて排出できないため、体調を悪化させることもある。知らずに飲み続けていると、貯蔵鉄を示す数値(フェリチン)だけが上がり、ガンと間違われる可能性もある。
  • 鉄欠乏の原因は鉄以外にもあり、鉄以外の原因を無視して鉄を補充しても体調の改善にはつながらない。
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